ここに確かに存在している感情の証明

箱推しの村上担。特に三馬鹿に湧きがち。

平手友梨奈ちゃんに渋谷すばるの「生きろ」を聴いてもらいたい2018

あけましておめでとうございます、ゆづです。
もうすぐeighter歴3年目を迎えようとしております。
去年は春~初夏にかけて舞台、夏のドーム、冬のオタ会(eighter仲間たちで大阪に集まってビックエコーライブを開催、激しいロスに襲われるほど楽しかった)などなど充実したオタクライフを送っておりました。
今年もひじょーに不定期に、好き勝手書いていきますのでどうぞ宜しくお願い致します。

*******

私事ですが去年の11月、先日放送されたSONGS OF TOKYOの公開収録に当選した職場の上司(Perfumeファン)が同行者として誘って下さり、ありがたいことに観に行くことができました。
そこで私は人生で初めてAKB48を観たのですが、とにかく人数が多過ぎてパニック。
出演メンバーで名前と顔が一致したのは横山由依ちゃん、珠理奈、ゆきりん峯岸みなみちゃんのみ(チーム違うけどさや姉、さっしーは分かる…フロントメンバーばっかりだな)
外国のチームに所属しているメンバー、若手メンバーでポジション編成し、披露されたAKBのステージ。
そのステージを観て、上司が一言。
「こういう大所帯の女性アイドルグループはメンバーの’’替えがきく’’っていうのは武器だよね。それによって先輩が卒業した後もずっと曲を歌い継いでいけるんだから」
その言葉を聞いて、なるほどと思った。
「替えがきく」なんて嫌味かと思われてしまうかもしれないですが、そうではありません。


女性アイドルと男性アイドルの活動において、一番の違いは「メンバーはいつか卒業する」と半ば決まっていることだと思う。
ジャニーズに代表される男性アイドルグループは、基本的にメンバーが抜けることはあっても代わりに誰か入ることはない。
しかし、女性アイドルグループは主に大所帯でポジションの入れ替わりが激しく、尚且つ何期生といった感じで若手がバンバン入ってくる(ここで言うグループとは秋元プロデュースやハロプロなどの大規模グループのことを言っています)
卒業には色々理由はあれど、その多くはきっと「年齢」なのではないかと私は思っている。
女性アイドルは男性と違い、若さは非常に重要だ。そのうえ研究生などの増加で下が詰まり、いつまでも自分がこのポジションにいるわけにはいかない、若手に道を譲らなければいけない早さというのは女性アイドルの方がシビアなのではないかと思っている。
後輩に道を譲らなければいけないのは男性アイドルも同じだが、彼らはグループ内で人が入れ替わるわけではなく新しいグループができたりするパターンである。
とても厳しくて辛いシステムな気がするが、でもこの「誰かが抜けても新しい人がそのポジションを守っていく」という構図は、そのグループの名曲をずっと歌い継いでいくことができる強みでもあると思うのだ。
そしてそこには、選ばれる人と選ばれない人が存在する。


先日、2012年に発売されたエイトさんの写真集「for No.∞」を中古で購入した。
そのインタビューの中で、すばるくんの記事に非常に興味を引かれた。
中学生でジャニーズ事務所に入り、一夜にして有名になって仕事に忙殺されてからの活動縮小。
そうなるのも当然だと思う。大の大人でさえ急に売れて仕事が激増したら過労で辞めてしまう人もいる芸能界で、まだ10代でその忙しさは精神的にもついていけない。
普通の中学生や高校生だったら学校行って部活して友達と遊んでという過ごし方をしている中、彼らのようなジャニーズJrや若手の女性アイドル、子役などはまだ知らなくていい欲にまみれた大人の世界で生きている。
ついこの前までどこにでもいる普通の子供だったのに、目まぐるしく自分を取り巻く環境が変わって自分の立ち位置も変わる。
その急激な変化についていけなくなったことについて「ただ尖ってるって言葉だけで片付ける大人の方がよっぽど汚い」と言ったすばるくんは、大人が信用できなくなったのだろう。

その頃のすばるくんを私は知らないが、掻い摘んで知るエピソードや今回のインタビュー記事での発言などに、ある女性アイドルの姿が被った。

欅坂46平手友梨奈ちゃんだ。

私はAKBや乃木坂は興味がないが、欅坂は好きだ。
あの2~3年後には全員辞めていそうな不安定な雰囲気にとても惹かれる(注:嫌味ではありません)
名曲「サイレントマジョリティー」でセンターを務めた彼女の存在感は群を抜いている。MVを初めて観たとき、そのとてつもない吸引力に一気に釘付けになってしまった。
この子は凄い!!とネットでいそいそと調べ、YouTubeの公式チャンネルを見漁ったのは懐かしい思い出である。
ただ恥ずかしながら、これ以上沼を増やすわけにはいかず、ライブなどにはまだ行ったことはない(行ったら絶対ハマっちゃうの分かっているから)
その平手友梨奈ちゃんが、デビュー以来ずっとセンターを張っているのは凄い話だと思っている。
しかしながら、彼女のメンタルは非常に心配だ。
昨年の紅白、ウッチャンとのコラボで「不協和音」を披露したときの顔色の悪さと痙攣(他のメンバーも倒れてた子がいたね、この曲のダンスは本当に激しいし体力を使うんだろうな)、そしてニワカ目で見ても昔と比べて明らかに笑顔が減った。

彼女は「大人が信用できない」と言っていると聞いたことがある。
14歳で欅坂のセンターでデビューし、爆発的に売れ過ぎたせいで仕事量も凄まじいだろう。
さらにTwitterやコメント欄が解放されているYouTubeの公式チャンネル、握手会などファンの声がダイレクトに自分に届いてしまう。
良心的なファンばかりではないし、時には嫌がらせをされたりプレッシャーをかけられたりすることもあるだろう。
そこに追い討ちをかけるかのようにメッセージ性の強い欅坂の曲をセンターでパフォーマンスしなければならないとなったら、まだ若い彼女には荷が重すぎる。

渋谷すばる平手友梨奈、このふたりは本人の努力は勿論だけども「人を惹きつける何か」を先天的に持っているのだと思う。
表現の世界ではそういう素質を持った人が「センターになるべき逸材」として選ばれる。
その重圧は凄まじいものがあるだろう。

平手ちゃんもきっと、すばるくんと同じように自分を取り巻く環境の変化に戸惑って、でも必死でついていかなければと死に物狂いなのだ。

そんな彼女に、私は渋谷すばるの「生きろ」を聴いてもらいたいなんてふと思う。
似たような境遇を経て復活したすばるくんの言葉を届けたいな。

故・蜷川幸雄氏が「アイドルは欲望の象徴だ」と言っていた。
確かにアイドルのそれはバンドや他のアーティストなどと違い、オタクの願望を三次元に具現化したような「生きた人形」というイメージが強い。

私が思うに、すばるくんと平手ちゃんはアイドルというよりアーティスト寄りだと思う。
表現者」としての素質やスキルを持った人。

味園ユニバース」で、最後ステージの上で歌った後のすばるくんの笑顔が忘れられない。
あれは、ようやく自分の歌が歌えるようになった笑顔だと感じた。

*******

私は、野心のある女性が好きだ。
欅坂でいえば、今泉佑唯ちゃんはとても応援したくなる。

「センターになりたいという思いはあるけど、自分がセンターになっても誰も喜ばない」と言っていたという彼女の言葉。

いつだかに村上さんが言っていた、「昔はセンターで歌いたいって思っていたこともある。けどそういうのってなりたいって思ってる奴じゃなくて、別にセンターなんてやりたくないって思ってる奴が選ばれるんだ」という言葉を思い出す。

本当に、そういうものだと思う。
そこで腐って辞めていってしまう人もたくさんいるだろう。
欅坂は、平手ちゃんの絶対的センターの構図を崩さない。
ニワカな知識で申し訳ないが、平手ちゃんがお休みしていた間に行われていたライブでは、センターを空けたまま公演をしたとか。
秋元先生の方針なんだろうが、さすがにこれは平手ちゃんのみならず、向上心の強いメンバーに対してもキツいのではないだろうか。
野心的な人はだいたいにおいて自分に厳しく、合格点をとても高いところに置いている。
選抜に選ばれるだけで凄いよ!なんて言ったところで全く響かないだろう。

今泉佑唯ちゃんは今お休み中のようである。
動画で彼女のパフォーマンスを見たが、表現力が高く歌も上手い。
平手ちゃんは天才タイプ、今泉ちゃんは秀才タイプだろうか。

他のみんなきっと、それぞれ口には出さないだけで向上心はあるし、とてつもない努力をしているのだ。
だがこの世界ではどうしても「天性のもの」がついてまわってしまう。

すばるくんは「歌」という道を見つけた。
村上さんも試行錯誤の中で自分のポジションを確立した。

欅坂のみんなにも、今は辛いかもしれないけど「あなたを生きて」ほしい。


新年早々、長々と失礼致しました。
今年も皆様にとっていい一年になりますように✧ °∀° )/ ✧