ここに確かに存在している感情の証明

箱推しの村上担。特に三馬鹿に湧きがち。

渋谷すばるの演技が見たくて、ダブル(複体)を観てみた

珍しく昼間の更新です。
こんにちは、ゆづきです。
気付けばエイタメも明日オーラスじゃないですか!
残りわずか…ラストまで何事もなく無事走り切れますように♡
参戦される方々、楽しんできて下さい!!
最近の私はTwitterを一切見なくなった影響で完全に情報から取り残され、先日イフオアの先行が始まったことを申し込みにご協力頂ける方々からの連絡で知りました\(^o^)/
あぶねぇぇぇぇぇぇぇぇぇ怖ぇぇぇぇぇぇぇぇw
てか公式なんで何も書いてないの!
前から思ってたけど公式より公式情報網羅してるTwitterのエイト情報アカウントさん凄過ぎでしょ!!
やはりそれだけでも確認しておくべきなのだろうか…。
でもね、私あれなんです、0か100かの人間なので一部分だけ掻い摘んで見ることができないんですよ。
見るのやめよう〜ってなったら、アプリ自体開かなくなるんです←
突然ブログやめたり失踪するタイプですね。
まぁ、ゆるゆるとやっていきます♡
持久力ないので新しい情報を追いながら過去も遡ってっていう作業に疲れてしまったのもありますし、今は過去作に集中する期間!!
なので懐かしい話題とか、だいぶ世間とずれた話をしていたりすると思いますが、お付き合い頂けると幸いです(๑ ˘ω˘ ๑)


さて、今回はタイトルの通りなのですが随分前から渋谷すばるの演技が見たい病にかかっていてTSUTAYAを練り歩くという旅をしておりました。
…が、地元の底辺ラインナップでは到底あるわけもなく、ここはやはりちょっと足を伸ばして都内にまで行かなければならんのか…とTSUTAYAonlineの在庫検索をしながら思っておりました。
そんなこんなでようやっと観ることができましたよ、「ダブル(複体)」

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関ジャニ∞青春ドラマシリーズという括りで2006年末、三馬鹿がそれぞれ主演の一時間ドラマを3夜連続でやったそうで(他のメンバーも出ていて嬉しい)
もう10年も前の作品なのか!!
リアタイされてた方もいらっしゃるのかなぁ〜ご存知の方々からするととんでもなく懐かしいものに手出したなって感じでしょうw
ウィキであらすじを読んでいたら、内容が自分そっくりの別人が現れるサイコサスペンスだと知り、高まる期待。
大好きなんですよ、サイコサスペンス!!
そして何よりすばる君の影のある演技を観ることができるなんて…。
ワクドキしながら早速鑑賞。









まず、これを観て思い出したのは2014年公開の映画「複製された男」

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ある日、なにげなく鑑賞した映画の中に自分と瓜二つの俳優を見つけた大学の歴史講師アダムは興味を持ち、その俳優アンソニーの居場所を突き止める。その後、2人は顔、声、生年月日などすべてが一致することを知ったうえ、やがてアダムの恋人メアリー、アンソニーの妻ヘレンを巻き込み、想像を絶する運命をたどる。

引用ウィキペディア

原作本はノーベル文学賞を受賞したらしく、私は未読なのだけども聞いた話によると純文学に分類されるのかだいぶ抽象的みたいで、恐らく映画化するには脚本家や監督の解釈がかなり重要になってくる作品のよう。
私は友人と一緒に観に行って、一度では理解できなかったけど鑑賞後に友人と共に考察しまくったのがかなり楽しかった(監督の意向も気になったけど変な意地でパンフ買わなかった←)
私達が出した結論が合っているかどうかは分からないけども、制作側にこうですよ!!ドーン!!って結末を提示されるものより、伏線だらけであーじゃないかこーじゃないかと観る人によって解釈が分かれる、考えることができる映画が大好きなんです(エヴァとかね)
この映画について私は、アンソニーは「アダムの理想と現実のギャップが生み出したもうひとりの自分」だと考えて、二重人格の話ではないかと解釈しました。
アダムも俳優を夢見ていた描写があったし、夢を諦めなければならなかった辛さから幻覚を見ていたのではないかなと。
でも落ち着いた頃にたまたまレビュー読んだけど、あれどうやら夢オチ話らしいのよね…そんなことってある…?(何でもアリになるから夢オチはあまり好きじゃない)


で、もうひとつ思い出したのが97年に制作されたアニメパーフェクトブルー

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アイドルグループの「チャム」に所属する霧越未麻(きりごえ みま)は突如グループ脱退を宣言し、女優への転身を計る。
未麻は事務所の方針に流されつつも、かつてのアイドルからの脱却を目指すと自分を納得させる。初出演のドラマはセリフが一言だけの端役から始まり、続いてレイプシーンを演じることとなる。さらにはヘアヌード写真集のオファーが来るなど、アイドル時代からは考えられなかったような仕事をこなしてゆく未麻。「チャム」以来のファンたちは未麻の厳しい現状を嘆くが、彼女の女優生活は次第に軌道に乗り始める。
しかし、人気とは裏腹に未麻は現状への不満を募らせ、アイドル時代の自分の幻影さえ見るようになる。レイプシーンやヘアヌードは本当の自分の姿なのか。自分が望んだことなのか。そんな疑問を抱く中、インターネット上に未麻になりすました何者かがウェブサイトを開設。しかしその内容は虚実を織り交ぜつつも、まるで未麻本人が書いたかのように詳細を極めていた。未麻はストーカーに監視されていたのだった。「アイドルとしての未麻」が更新を続けるウェブサイトを見て、精神的に追い詰められる未麻。また、未麻の事務所に手紙爆弾が送りつけられたり、関係者が次々と殺される事件が発生する。

引用ウィキペディア

このアニメの存在全く知らなかったけど、ナタリーポートマン主演のブラックスワンが公開された時に「要所要所で似てる部分がある」と違う意味で話題になったもの。
過激なシーン多数の15禁で、かなり攻めまくってるアニメ。
まだちょっとしか観てないけど、いいですよ!怖いけどすっごく面白い!!
これは「過去の自分とのギャップ」によるアイデンティティの崩壊かな。


前置きが長くなりました、ダブル本編。
とても面白かったです、冒頭から回想シーンとナレーションがっつりで展開はド級に早かったけど。
ピアノ弾いてるすばる君が美し過ぎるのは周知の事実。
実際弾いてるのは違う人らしいね!
声が思ったより低くてびっくりした、妙にたどたどしい印象があったのはセリフが標準語だったから…?

日本での凱旋コンサートを控えたピアニストすばると、会場の花の飾り付けを担当することになった元恋人の美月さんとの再会。
3年前のニューヨークデビュー直前で女性をひき逃げしてしまい、美月さんを置いて日本を離れてしまった過去からか、すばるは無愛想というより全体的に影を背負ってる感じがして、なんか常に苦しそう。
帰国早々、身に覚えのない写真を撮られてたり、美月さんの後輩のチカコさんがすばるを見て知り合いに似てると呟き、彼女が3年前に交通事故に遭っていたことなどを知り、徐々に募っていく恐怖。

最初二重人格の話かとも思ったけど、どんどんぶっ込まれる伏線(冒頭回想シーンのすばるの髪型がオールバック、双子のピアニスト、すばるのピアノの上に置かれてある顔がそっくりな2体のぬいぐるみ)そしてかなり早い段階で忠義さんからドッペルゲンガーというセリフが出てきて驚愕。
これは伏線ではなくもはやネタバレwww
欲を言えば、もっと色々考えたかった……(´・ω・`)
尺が一時間だから展開が早いのは致し方ないことですよね、ストーリー的にも二時間くらいの長さでじっくり観たい感じかな。

でも追い詰められていく演出はとても好きでした。
パーティ会場で割れたガラスに映るすばる君の顔、あと合わせ鏡?いくつもの顔が映っている中でひとりだけ違う方向を向いているすばる君がいるシーンが「パーフェクトブルー」を彷彿とさせる。
すばるのコンサートで葬儀用のお花が送られてくるところから煽られる、歯車が狂ってく不安感。
パーフェクトブルー」も「ブラックスワン」もそうなのだけども、追い詰められるシーンはややホラー入ってるくらい怖い方がいい。
チカさんの幻影を見て咄嗟に彼女の首を絞めるシーンと、すばるが昴に電話してる時にオルゴールの音が鳴ってピアノの上のぬいぐるみがちょっと動いたのガチで怖かった(ホラー好きだけど極度の怖がり)
チカさんも好演でしたね。
鼻歌唄いながらチャリこいで美月さんのお家へ向かう姿はゾッとした。
すばるを初めて目にした時に「似てる…」って呟くシーンのチカさんの目もとても印象深い。

あとやはりすばる君の目の演技には非常に惹かれるものがあります。
常に不安定で揺れてる感じ、伏し目になったときに頬に差す影すら美しい。

すばると昴の対比も良かったな。
衣装が黒と白に分かれてるのも、2人の人生の対比を鮮明にさせるようだったし。
チカさんを跳ねたあと、その場から逃げてピアニストとしては成功したけど消えない過去の罪を背負っているすばる。
逃げずに救急車を呼んでチカさんを看病し、ピアニストとしての夢を諦め工場勤務をしている昴。

交通事故の後から分裂した2人のすばるは、2人でひとつだからどちらも重要なものが欠けていて(すばるは思い出の曲の一部、昴は交通事故前の記憶が思い出せない)でも別々の人生を生きてるからこの2人がひとつに戻ることは有り得ない、となると片方が消える。
チカさんからの復讐を恐れてっていうのがきっかけになったとは思うけども、突き詰めればあの事故以来ずっと「こうするべきであったのに」という罪の意識を抱えていて、それがアイデンティティの崩壊を招いていたのかな。

すばると昴が対峙するシーン、「すばるは2人いらない」とネクタイで昴の首を絞めようとする時のすばる君の苦悶の表情が素晴らしい。
昴を消すことができないすばるは、本物は自分の方じゃないと気づいていた。

「あの時逃げなかった、君が本物で良かった」と言い残し、ピアニストすばるは消える。

泣いた。

その後、すばるの代わりにステージに立って美月さんに捧げた曲「月と星の夜に」を演奏する昴。
てかこの曲の旋律がとても綺麗で余計泣けた(サントラないのだろうか…)
コンサートは無事終わるけど、ピアニストすばるが消えたから世間では失踪となっている。

ラスト、何処か分からないけども大草原?みたいなところでピアノを弾く昴と花を持って訪れる美月さん。

泣いた。

こういうテイストの話だから後味悪い結末になることもあるよね…と危惧していたけども、ハッピーエンドで良かった。
残されたマネージャーまるちゃんは可哀想だったけども…。


まるちゃんの演技もとても良かったです。
ストロベリーナイトのときもそうだったけど、重苦しい作品の中で彼のような明るいキャラがひとりいると安心しますね。
差し入れで食べ物持ってくるまるちゃんにすばるが「いつも…食べ切れねーんだよ」っていうセリフ超いい。
「いつもありがとう」じゃなくてこっちの方がより心を許してる感がある。
いつものまるすばを観てるようで微笑ましかった。

あとこれ声を大にして言いたいDJ安田可愛すぎ。
10年前だから若いな〜ってのと白い肌&安定の金髪で、一瞬JUMPの伊野尾君に見えたよ!!
まだ今のような漢安田の片鱗がなかった頃だろうか…いや、役柄なのか…可愛いの塊だった…。
まじであんなちょい役勿体無い…_(:3 」∠)_


↓最後に個人的萌えポイント↓

・凱旋帰国のサングラスすばるカッコよすぎて溢れるカリスマ感
・パーティ会場でドラマー大倉に会ったまるちゃん「大倉さんじゃないですかぁ〜!」物凄く他人行儀で爆笑www
・ドラム叩いてる姿はカッコイイけど、ナンパするチャラ倉愛しい
・立ち去ろうとする美月さんに「待って」と腕を掴むすばる、言い方が弱々しくて堪らないキュン死しそう
・「このコンサートが終わったら日本を離れる、一緒に来てくれるよね」と美月さんに告白するすばる、言われたい
・昴にネクタイをかけるとき「楽にしてやるよ」と言うすばるの声が想像を絶するイケボ
・ラジオでの生演奏中に弾けなくなって倒れるすばるを即座に介抱&翌日のスケジュールを調整して休めと言うまるマネのできる男感
・「お前は俺の夢なんだから」とすばるに声をかけるまるちゃんのどこか悲しげに見える表情いい(なのに最後すばる消えちゃうの切ない…)



さて、次に観れるのは味園かな、エイトレンジャーかな、プラトニックセックスかな(観るの遅いから一度にまとめて借りれない)